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おすすめのPCモニター5選│用途の選び方もご紹介

ライター :
川かね
掲載日 :
2023/10/13

「モニターってどれも一緒じゃないの?」
「モニターの選び方がわからない!」
「おすすめのモニターを知りたい」


PCモニターは種類が多く、スペックや機能が大きく異なるため、どの機種を購入すればよいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、おすすめのPCモニターを用途別に紹介していきます。モニターを選ぶ際のポイントもあわせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

PCモニターがあれば便利

そもそもPCモニターは必要なのか、と考える方もいらっしゃることでしょう。


PCモニターは、デスクトップパソコンに使用する以外にも、ノートパソコンと繋げてデュアルモニターとして使用することができます。


ノートパソコンはコンパクトさがメリットですが、画面が小さいことに不便さを感じることはないでしょうか。 PCモニターを繋げることで、大画面で効率よく作業を行えるようになります。

モニター選びの前に必要な基礎知識

モニターはラインナップが豊富で、さまざまなタイプ・スペックが存在します。モニターを選ぶ前にはまず、製品の基礎知識を知っておくと良いでしょう。

パネルの形式

モニターの表示画面を、パネルまたはディスプレイと呼びます。 液晶パネルの駆動方式は3種類に分けられ、駆動方式によって得意な分野が異なります。また、液晶パネルだけでなく有機ELパネルもあります。


ここからは、4種類のパネルを紹介します。

TN方式 : 応答速度が速い

TNとは「Twisted Nematic」の略で、 応答速度や表示速度が速く、消費電力が少ないのが特徴です。TN方式はゲーム用のモニターに多く採用されており安価なものが多いため、初心者におすすめです。

VA方式 : コントラストが高く色鮮やか

VAは「Vertical Alignment」の略です。VA方式はコントラストが高く、メリハリのある画像を表示してくれるのが大きな特徴です。深みのある純粋な黒色を表示できるため、映画などの動画鑑賞に向いています。

IPS方式 : 高品質な色再現性と広い視野角

IPSは「In-Plane-Switching」の略です。広い視野角が特徴で、あらゆる角度から見ても一定の色表現が可能です。発色の良さも特徴の1つです。IPS方式は視野角が広いため、複数人で見るのに非常に適しています。


IPS方式はVAパネルと比較すると黒色の表現が苦手ですが、安定した発色が確保できる傾向にあります。クリエイターの方はIPS方式のモニターを選ぶと良いでしょう。

有機EL方式 : 薄型で高発色

液晶パネル技術とは異なる、有機ELと呼ばれる方式のパネルも存在します。液晶パネルが液晶や偏光板に後ろから光源を当てて映像を表示するのに対して、有機EL方式は発光ダイオードを採用し、電流が流れると自然発光する仕組みです。バックライトがないためモニターが薄くなり、応答速度も速いです。また、視野角も広く、色を正確に表現することができます。

リフレッシュレート

リフレッシュレートは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換えられる回数を表す数値のことです。単位はHz(ヘルツ)で表され、リフレッシュレートの数値が高いほど1秒間の描写回数が多くなり、より滑らかに映像を映し出すことができるようになります。


ゲーム用に販売されているモニターは、リフレッシュレートが144Hzのものが主流となっています。

応答速度

リフレッシュレートに加えて確認したいのが、応答速度です。応答速度とはその名のとおり、画面を表示する際の応答速度のことで、画面上のドットがある色からほかの色へと変化する時間のことを意味します。


単位はms(ミリ秒)で、応答速度の時間が短いほど反応が速いといえます。


ゲーム用であれば、5ms以下のスペックを持つ製品を選ぶと良いでしょう。


素早い動きや応答が求められるゲームをしたいのであれば、応答速度がさらに短いモニターを選ぶのがおすすめです。

解像度

解像度は、モニター画面にどれくらいのピクセルを表示できるかを指します。 値が大きければ、そのぶん画面上に緻密にピクセルが表示されるため、より鮮明な画質になります。


単位は一般的に、dpi(ドットパーインチ)で表されます。画面を構成するピクセルやドットの密度で、1インチをいくつに分けるかを意味する単位です。


きれいな映像や滑らかな画像を表示させたいのであれば、解像度の高いモニターを選んでみましょう。

VESA規格(マウント)

モニターの設置には国際標準規格があります。 VESAという規格で、モニターの背面にある取付用ネジ穴の位置が定められています。


規格に対応している商品はすべてネジ穴の位置が同じなため、取り付けや取り外しをするときに便利です。


自分の使いたいディスプレイアームを取り付ける際や壁掛けするときには、VESA規格かどうかを見てみましょう。

モニターを選ぶ際のポイント

モニター選びに必要な知識をご紹介しましたが、モニターを選ぶ際にはどのような点に注意すればいいのでしょうか。


ここからは、モニター選びのポイントを紹介していきます。

価格・予算

まず大切なポイントは、予算を元に自分に見合った価格のモニターを選ぶことです。 モニターはラインナップが豊富なため、スペックだけでなく価格もさまざまです。


10万円以上する高いモデルもあるため、必要なスペックと予算を考えたうえでモニターを選ぶようにしましょう。

パネル形式

紹介したように、パネル形式は大きく3種類あります。 それぞれ得意な分野が異なるため、自分の目的にあったパネル形式のモニターを選びましょう。


パネル形式によって値段が変わることもあるため、予算とも相談して決めるのがおすすめです。

画面サイズ・形状・光沢

画面サイズは「インチ」「型」という単位で、モニターの縦横比を表します。大画面なの良いことですが、あまりにも大きすぎるものだと使い勝手が悪い場合もあります。


モニターの標準的なサイズは24インチほどといわれていますが、目的にあったサイズのものを選びましょう。


モニターの形状は「ワイド」と「スクエア」などの種類があります。横長長方形の「ワイド」が主流ですが、気になる人は正方形に近い「スクエア」タイプもチェックしてみてください。


画面の光沢は、「グレア(光沢)」と「ノングレア(非光沢)」の2種類に分けられます。グレアは色が鮮やかに見えるのが特徴で、ノングレアは映り込みが少ないのが特徴です。


このように、モニターにはさまざまな形状・光沢があります。 どのような環境で使うか、どう使いたいかなどを考えたうえで選んでみましょう。

用途

モニターを選ぶ際は、用途に適したものを選ぶのも重要です。仕事用のデュアルディスプレイとして使うのか、ゲーム用として応答速度の速いものを使いたいのか、人によってさまざまな目的があるでしょう。


仕事用で、長時間画面を見るのであればブルーライトカット搭載モデルを、ゲーム用であれば応答速度やリフレッシュレートを考慮して選ぶのがおすすめです。


使いたいことに適したスペックのモニターを選んで、快適に作業できるようにしましょう。

入力端子の種類と数

モニターを使う場合、接続端子を使う機会が多くあります。そのため、用途にあわせてどういった入力端子が必要になるのかも確認しておきましょう。


一般的に必要となるのは、HDMI端子やDisplayPort端子です。それぞれの端子にも「HDMI 2.1」、「HDMI 2.0」などのクラスがあるため、どのような映像を楽しみたいか確認したうえで、端子の種類を選びましょう。

色域

色域とは、表示可能な色の範囲のことです。PC関連の製品においては、主に国際規格のsRGBが使われていますが、近年ではさらに広色域のAdobe RGBという規格が注目を集めています。


モニターのなかには、両方の規格を目的にあわせて変更できる「色域変換機能」を搭載したものもあります。


クリエイターの方や、精細な映像・画像をモニターに映したい人は、色域変換機能があるかをチェックしてみると良いでしょう。

VESAマウント対応機種

VESAマウントは、モニター画面を設置する際に必要なネジ穴位置の規格です。 VESAに対応しているモニターであれば、VESA対応のディスプレイアームなどと互換性があり、設置が楽になります。


アームの取り換えや壁への設置を考えている人は、VESAマウントに対応する機種かどうかをみてみましょう。

ゲーム用におすすめのモニター

ここからは、用途別におすすめのモニターを紹介していきます。まずは、ゲームをプレイする場合におすすめのモニターを紹介します。

TUF Gaming VG289Q1A

TUF Gaming VG289Q1A

28型の4K UHD、IPSパネルを搭載しており、プロのゲーマーのために設計された90% DCI-P3色空間の優れた映像を実現。FreeSync/Adaptive-Syncテクノロジーを搭載しており、ティアリングやスタッタリングなく滑らかにゲームプレイを行う事ができます。

パネルサイズ 28型ワイド
パネル形式 IPS
解像度 3,840×2,160
入出力端子 HDMI v2.0×2 DisplayPort×1
応答速度 5ms (GTG)
リフレッシュレート 60Hz

XG27AQM

XG27AQM

標準的なフルHDディスプレイよりも広い表示領域を確保できるWQHD(2560 x 1440)パネルを採用し、1,000:1のコントラスト比を実現したモニターです。178度の広視野角により、見る位置や角度によるゆがみや色ずれを抑えます。

パネルサイズ 27型ワイド
パネル形式 IPS
解像度 2560x1440
入出力端子 DisplayPort1.4 x 2、HMID(v2.0) x 2
応答速度 0.5ms (グレー→グレー)
リフレッシュレート 270Hz

社会人や学生の方におすすめのモニター

在宅ワークやオンライン授業が増える中で、画面の小ささが気になる人もいることでしょう。 画面が見づらいといった不便さを解消してくれるのがモニターです。


ここからは、社会人や学生の方におすすめのモニターをご紹介します。

ProArt PA278QV

ProArt PA278QV

写真・ビデオ編集からグラフィックデザインまで、クリエイティブなプロのニーズに応える27型モニターです。エルゴノミクスデザインを採用したスタンドは様々な角度に調整することができ、最適な角度で作業を行う事ができます。

パネルサイズ 27型ワイド
パネル形式 IPS
解像度 2,560×1,440(WQHD)
入出力端子 HDMI(v1.4), Mini DisplayPort 1.2, DisplayPort 1.2, Dual-link DVI-D
応答速度 5ms(グレー→グレー)
リフレッシュレート -

VP289Q

VP289Q

液晶ディスプレイの明滅を抑えるフリッカーフリー技術とブルーライト軽減機能を搭載した28型モニターです。高視野角・高品質な4K IPSパネルを搭載しており、どの角度から見ても美しい画面を提供します。

パネルサイズ 28型ワイド
パネル形式 IPS
解像度 3,840×2,160
入出力端子 DisplayPort 1.2 x 1, HDMI(v2.0) x 2
応答速度 5ms(グレー→グレー)
リフレッシュレート 60Hz

動画鑑賞用におすすめのモニター

最後に、動画鑑賞用におすすめのモニターを紹介していきます。


テレビ代わりにもできるため、YouTubeやストリーミングサービスをメインで視聴する人にもおすすめです。

VP229HE

VP229HE

フルHD解像度を備えた21.5型フレームレスIPSパネルを採用したモニターであり、どの角度からでも一貫性のある色で高品質の映像を楽しむことができます。

パネルサイズ 21.5型ワイド
パネル形式 IPS
解像度 1,920×1,080ドット
サウンド -
最大表示色 約1677万色

自分に合ったモニターを見つけよう

おすすめのPCモニターを用途別に紹介してきましたが、いかがでしたか?

PCモニターが1台あると、仕事やゲーム、クリエイティブな作業を効率よく行う事ができます。本記事を参考に、自分にピッタリの1台を見つけてみてください。